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サラリーマン生活30年 分野を限定せずに幅広いジャンルで旅、生活、興味のあることを 普通の会社員生活視点から情報発信してまいります。

出張という旅  大阪・和歌山  2019年9月

 

大阪 和歌山

 

 大阪を中心とした関西エリアは市場規模でみれば当然、首都圏に次いで巨大なエリアである。

2019年9月4日、大阪と和歌山で商談があり、新大阪に前日の3日夜に入っていた。

大阪は梅田を中心にホテルの宿泊代が大変高くホテル選びに苦労するが、新大阪周辺になるとほぼ規定内に収まる。今回向かう取引先が新大阪駅近くにあるため、新大阪のビジネスホテルに前泊することにした。

新大阪駅改札内外の設備、商業施設は新しくなっているようだが、駅から出で駅舎を振り返ると国鉄時代の雰囲気がどことなく漂っている。名前は新大阪だが旧大阪といった感じの風景である。

駅周辺は全国チェーンのビジネスホテルが軒を並べ、その奥にはオフィスビルが連なっている。

飲食店や商業施設は少なく人工的かつ無機質な空気が流れている。気になるお店もなかったので駅ビル内のマクドナルドでアプリのクーポンを使って、遅い夕食を持ち帰った。駅からホテルまではヒトも少なく街灯も少ない。暗い中、ホテルにたどり着くまで難儀した。

ホテルのフロント係の笑顔はなく、機械的な対応で最低限の案内でフロントキーを渡され、チェックアウトは銀行のATMのような自動精算機であった。建物も部屋も新しく清潔だが、必要最低限の設備とサービスだ。

街とホテルのせいか、なんだか自分が部品の一部になったようで、面白くもおかしくもない新大阪の一晩であった。

 

朝、明るい感じがして目が覚める。朝日が差し込んで目覚めたようだ。

朝9時、新大阪駅スターバックスで大阪在住S営業担当と合流する。スタバで簡単に商談の打ち合わせ後、歩いて7分くらいのとこにある取引先へ向かった。初めての訪問でいきなり取引内容の見直しの提案なので、少々緊張もあったが無事に終了することができた。

少々時間がおしたので急ぎ足で新大阪駅へ。

Sさんと別れ、新大阪発11時15分の特急くろしお9号で和歌山へ向かう。和歌山を訪れるのは初めてなので背筋がぞくぞくする。

車内は天王寺から若干の乗車があったものの3割程度の乗車率。白浜へ向かうのか欧米人の姿も見える。

日根野のあたりまでは車窓に住宅が立ち並び、和歌山との県境前後では山間部に入り、ちょっとした渓谷のような趣もあった。スマホの地図アプリを見ると「山中渓」という駅を通過していた。

 

新大阪から1時間で和歌山到着。

 

 

紀勢本線和歌山駅。大阪隣りの県庁所在地だがゆったりした空気感。駅の列車時刻表をみると朝7時台は約10分ごとに天王寺方面へ電車があるから大阪の通勤圏内ではあるのだろう。駅前の近鉄百貨店は閑散としていた。

 

午後1時に和歌山担当のTさんと待ち合わせのため、それまでタリーズでPCを開けメール等チェックする。

私は車内や機内ではPCを開かない、というか開く気にならない。酔ってしまうリスクと、周囲への配慮と、せっかくの移動時間なので貴重な車窓を見入るか、睡眠に充てるかにしたいと思っている。

そのため、乗り換え時間や待ち時間がPC作業時間となる。

Tさんと合流して少し遅い昼食をとる。Tさんお薦めの駅ビル地下にある和歌山ラーメンのお店に入った。

初めて食す和歌山ラーメンは黒っぽい醤油味スープに中太縮れ麺がからみ、こってり過ぎず、あっさりしすぎず絶妙なバランスでとっても美味しい。
 失礼ながら、正直あまり期待していなかったので和歌山ラーメンがこれほどうまいとは思わなかった。今まで各地で食べたラーメンのなかで間違いなくトップスリーに入ると思われた。

 

昼食後、駅近くの取引先へ向かう。個人経営のお店で取引も長いことから、商談も長くなったが納得いただくことができた。

 和歌山は大阪府の隣であるから首都圏で言えば千葉や埼玉といった位置づけだと思っていたが、かなり違う感じである。ヒトの密度は明らかに余裕があり、同じく大阪府の隣接している京都や兵庫とは明らかに違う、のんびりしたというか失礼ながら田舎的情緒も漂っていた。

 仕事ではなくゆっくり訪ねてみたいと思わせるディープな空気感を感じて和歌山駅と向かった。

帰りはJRの紀州路快速電車に乗り途中の日根野で乗り換え、関西国際空港へ向かう。和歌山から東京へはこのルートが一番早く、割引チケットを利用すれば新幹線より安価で移動できる。

関西空港駅に着くと向かいのホームには南海の電車が停まっている。ここだはJRと南海が同居していることを思い出した。

訪日観光客が大変多いが国内線のゲートをくぐると人の密度はかなりうすくなった印象だ。

搭乗までの時間、こじんまりしたANAラウンジで会社のPCを開く。3時間ほどの間にメールが30通ほどきていた。

17時半発羽田行きはANAコードシェアスターフライヤー運航便。関空から羽田まではタイムテーブル上80分となっているが実際のフライト時間はもっと短いだろう。

 

薄暗くなった羽田に定刻に到着した。羽田空港では第1ターミナルの1番ゲートに到着したもののボーディングブリッジと反対側の前方右側ドアから降機し、バスで第2ターミナルへと向かった。機体右のドアから乗り降りするのは初めてだ。

スターフライヤーは羽田第1と第2の両方のターミナルビルを行先、出発地によって使い分けている。関西空港発着便は第2ターミナル利用なので、機材の運用によってはこのような現象が起こるのだろう。

大阪東京間で初めて空路を利用したが、新幹線より数段快適に思えた。

 機内サービスに加え空港ラウンジが使えることや、仮に満席でも60分程度のフライトなら我慢できる。ただ相対的に空路は料金が高いので安いチケットが利用できる時期に伊丹、関空に近い場所への訪問であれば、空路を利用するメリットはかなり大きいと思いながら今回の出張という旅が終わった。