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サラリーマン生活30年 分野を限定せずに幅広いジャンルで旅、生活、興味のあることを 普通の会社員生活視点から情報発信してまいります。

出張という旅 兵庫 2019年9月

兵庫

 

 和歌山出張の15日後、再度関西へ向かうことになった。大阪の梅田やミナミ、京都などはそれなりの頻度で訪問しているが、今回は兵庫県である。

兵庫県の上空は九州との往復で何度も飛んでいるが、実際の訪問となると縁が薄く神戸と三宮に一度行ったことがあるだけであった。

 

 2019年9月19日、品川発6時37分のぞみ5号で新神戸へ向かう。早朝出発の新幹線なのでビジネス客がやはり多い。品川駅ホームの13号車位置で列車入線を待つ。

車内に乗り込み3人掛け窓側16番A席に向かうと、通路側のC席に中年の女性が座っており、それはいいのだがテーブルに弁当を広げご自分の世界に浸っている。

 声をかけると慌てて弁当をしまおうとしたが要領悪く、おかげで通路では私の後ろでヒトの渋滞が発生してしまう。

 東海道新幹線は東京を出発しても品川、新横浜と立て続けて全ての列車が停まり、大勢の人が乗ってくる。新翌浜までは17分ほどなので、食事やパソコン作業などは新横浜を出発してから、テーブルを利用する方がマナーとしてスマートだし、皆が平和に車内の時を過ごせる。車内放送でそのような案内をしても良いのでは、と思う。

 

 新幹線の車内マナーで気になる事がもうひとつあって、それは電源コンセントの使用を巡る攻防である。東海道新幹線に使用されているN700系の普通車は各号車、最前部、最後部の全席と窓側座席に電源コンセントが設置してある。

以前、窓側A席の指定席で品川から乗車すると、先客の若い女性が通路側C席に着席していた。例のごとくテーブルを出して、パソコンのキーボードを叩いており、おまけにそのパソコンからは窓側壁下のコンセント口まで延々と電源コートが延びている。面倒くさそうに、いったんテーブルをたたんで。通しはしたが、電源コードについては何も触れず、語らずであった。

色々調べてはみたが窓側に設置してある電源の使用については、窓側だろうが通路側だろうが明確な規定はなく、JRに尋ねても「お互い譲り合って・・」との回答くらいしかないであろう。

譲り合えば別に構わないと思うが、足元にコードが延びていると邪魔だし、足で引っ掛けて怪我などのトラブルだって起こりうる。どうしても電源を確保したいのなら座席指定で確保するなり自由席で並ぶなりの努力は必要であろうし、どうしても離れた場所から繋がなければならないのなら、周りへの配慮の気持ちと言動が必要だと思う。

2020年7月から運行が開始される東海道新幹線のN700Sという車両は全席にコンセントが設置され、北陸新幹線はすでに全席にコンセントが設置されている。大変便利で結構なことなのだが、車内マナーはどのような環境下でも皆が意識することが大切であろう。

 

のぞみをはじめ東海道山陽新幹線を利用する時は11号車を指定するようにしている。

品川駅ホームの階段、エスカレーターの位置に至近であること、他の号車に比べて定員が少なく、いくらかヒトの密集感が和らぐような気がするので11号車を指定する。過去にはのぞみ111号11号車11番E席と1づくしの時もあった。これが11月11日だったら最高である。

今回はあいにく11号車が結構混んでいたので13号車にした途端、リズムが崩れたかのようにスムーズにはいかなかった。色々出張を重ねてくると、ゲン担ぎではないが、乗車する車両にも相性が出てくるのかもしれない。

 

のぞみは新大阪から山陽新幹線に入り、わずか12分で新神戸に到着。到着したホームには修学旅行の中学生集団が、大挙のぞみに乗り込もうとしており、出発時間を過ぎてもまだドアを閉じられない様相だ。

新神戸からは北神急行線で谷上へ向かう。この線は2020年6月に神戸市営地下鉄北神線となったが、当時は別の事業者となっており市営地下鉄と直通運転をしていた。

トンネル内を8分ほど快走して地上にでたところがもう谷上である。周囲を小高い山に囲まれ、大都市神戸の近隣とは思えない景色だ。地図を見るとこの辺りは六甲山系の山地となっており、山並みは市街地の北側近くにまで迫っている。

接続よく2分ほどで9時36分発の神戸電鉄有馬線三田行きに乗り換え。少々小ぶりな電車で右左にカーブをこなしながら。山間の結構きつい勾配を上げっていく。登山電車に近い感覚である。後に知ったことだが全国登山鉄道パーミル会という親睦団体に神戸電鉄は加盟しているとのことだ。

車内は幼い子を抱えたお母さんの他ご年配の方が数名、車窓とあいまって長閑なものである。出張でここにいる事が不思議な気分になる。

途中、有馬温泉への分岐となる有馬口、二郎というヒトの名前のような駅を通り、30分ほどで横山に到着。ここも接続良く、3分ほど待って神戸電鉄公園都市線に乗り換えて、9分でウッディタウン中央に到着。新神戸から52分ほどの小旅行的道中であった。

こちらは駅名や線名が現わしている通り、新興ニュータウンで整然と住宅が並び緑豊かな神戸や大阪のベットタウン、北摂三田ニュータウンのひとつである。先ほど通ってきた道中の景色とは全く違うので少々戸惑う。駅前にはショッピングセンターもあるが人の姿はまばらである。

今回の目的地は、このウッディタウンにある取引先との商談である。

商談は1時間ほどで無事に終了。夕刻には東京のオフィスで会議があるため、早々に引き返すことになる。

 

往路をそのまま新神戸まで戻り、一旦新神戸をスルーして三宮まで向かった。兵庫県内の最大級の商業地なので駅前の小売店の視察のためである。

三宮はJR、私鉄、地下鉄が集中する三宮駅を中心に商業施設が集まる神戸市内の中心的繁華街である。時間がないので駅前に絞って回ることにした。

さすがに三宮駅前は人出も多く賑わっており活気がある。いずれじっくり神戸も含めて再訪したいと思う。

駅近くの生田神社で商売繁盛を祈願してから再度、新神戸駅へ向かった。新神戸発12時52分の新幹線に乗らねばならない。

正味午前中だけの兵庫県滞在であったが、1日で兵庫と東京の業務をこなせる時代である。新幹線の威力は絶大である。