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出張という旅 愛知・岐阜 2019年6月

出張という旅 愛知・岐阜

 

 2019年6月21日、品川発6時の「のぞみ」。東海道新幹線唯一の品川始発列車であり、朝イチの始発でもある。

 早朝にも関わらず、指定した11号車の窓側と通路側は8割方埋まっていた。ほとんどがビジネス客と思われる。

混み始めた横須賀線電車と並走しながら、多摩川にさしかかると速度を落とす。武蔵小杉の通称「コスギカーブ」があるためで、ここを過ぎると少し速度を上げ、慶応大学日吉キャンパス直下をトンネルで抜けると新横浜に到着。

ほぼ眠っていたが、どこを走っているかは身体が覚えてしまったようだ。

新横浜で窓側も通路側も全部埋まったようだが私の隣だけ誰も来なかった。座席は前から2番目、二人席の窓側2E席だが、比較的前方から2列目の通路側D席は、空席のことが多い。偶然なのか、予約システムの割り当て順番のせいなのかわからないが、私の経験では概ねこの傾向である。もちろん混雑時はその限りではない。今はスマホやPCで細かく好みの座席の指定ができるので大変便利である。

他に東海道山陽新幹線の上り列車では、予約ができないロックされた座席もあり、そこには誰も座らないので、その窓側隣席も狙いめである。探せば他にも同様なケースがあるかもしれない。

 

出張に行き始めたころは車窓の景色も新鮮で、往きと帰りで富士山側と海側と、乗り比べてみたりもした。

今では乗車時間の半分は英気を養うための睡眠の貴重な時間となっている。名古屋までだと90分強なので丁度良いころ合いだ。

三河安城駅を定刻に通過しました。あと九分で名古屋到着です」の車内放送で目を覚ます。窓下部のコンセントからスマホ充電用ケーブルを引き抜き、下車準備を始める。

 

東海地方へ出張の際は、大体早朝の「のぞみ」利用が多いので、名古屋駅で簡単に朝食を済ますのが恒例だ。

到着ホームの京都寄り、3号車付近にある「きしめん住よし」へ自然と足が向かう。店に近づくと濃厚なつゆの香りが漂ってくる。

そのつゆと、うどんとは違ったモチモチしたきし麺がうまく絡み合い絶妙なおいしさだ。

この350円のきしめんを食すのが、名古屋出張時のささやかな愉しみである。

隣ではJR東海の運転士さんもきしめんをすすっていた。

 

今回の目的地は岐阜県可児市にある取引先の本社である。名古屋駅からは名鉄に乗り、途中犬山乗り換えで46分ほどの移動だ。

名鉄名古屋駅は上り下り1本ずつしかないホームに、入れ代わり立ち代わり様々な行先と編成の電車が発着し、さながら名人芸のようだ。私のようなよそ者にとっては複雑怪奇な駅である。

やがて新鵜沼行きの快速特急というとても速そうな種別の赤い電車が入ってきて、それに乗り込む。

電車は名古屋の市街地を出ると一気に疾走し30分弱で犬山駅に到着。ここで名鉄広見線新可児行きの乗り換え、竹林や林のなかを電車は走り、10分ほどで西可児駅に到着した。

西可児駅鉄道模型にありそうな小さな駅で、駅前に食品スーパーや銀行がある以外は、住宅が点在するだけの長閑なところだ。本当に取引先がこのちかくにあるのだろうかと不安になる。

6月だが結構暑い。この辺りは近くの多治見をはじめ、夏になると最高気温40度超えもあるから、早速猛暑地域の洗礼を浴びたようだ。

タクシー乗り場はあるが車は見当たらない。周囲を見渡すと踏み切りの脇に古びたタクシー営業所を見つけた。しかし車も人もなく、「ご利用の方は呼び出してください。」との立札と直通電話機があるのみだった。

待つこと15分、ようやくやってきた車の乗り込むと街中に入ったのかロードサイドの商業施設が増え、目的地の企業には10分ほど到着。余裕持ったつもりだったが予定5分前の到着であった。

 

40分程で商談を無事に終え、名古屋の市場視察に向かうことにする。

帰りはルートを変え、タクシーでJR可児駅へ向かう。可児駅名鉄新可児駅と隣り合っている。わざわざ違う駅名にしなくてもいいような気がするが、JRの駅にひとはまばらだ。

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可児駅に到着するディーゼルカー


12時10分発の多治見行き2両編成のディーゼルカーに乗りこむ。丘陵地に囲まれた平坦な線路を各駅に停車する。のどかなようで家々もそれなりに立ち並んでいて、これといった特徴のない車窓である。

多治見駅からは中央線の快速で名古屋へ向かう。多治見駅から隣の古虎渓にかけては本格的な渓谷の趣がある景色が流れる。一瞬の絶景だ。

 

次第に線路沿いの建物の密度が濃くなってきてもう名古屋は近いが、手前の千種で下車することにした。名古屋中心の栄に行くには、ここで地下鉄に乗り換えるのが最速だと気づいたらからだ。

栄は名古屋はもとより、東海エリアを代表する繁華街として知られている。東西にのびる広小路通と南北方向の大津通が交わる栄交差点を中心に、商業施設が集まり周辺から多くの人々が集まる。

また久屋大通公園や多くの文化施設が存在し、緑や芸術が身近な街でもある。

最近は「メイエキ」こと名古屋駅周辺の開発によって人の流れも変化してきているようだが、昼下がりの栄はやはり賑わっていた。

 

取引先の小売店を巡り、その後名古屋駅へ地下鉄で向かい小一時間、事務仕事をすることにした。仕事といっても手近なカフェでPC作業を行うことだ。

名古屋は東海地方の中心都市で多くの人が集まる。印象的なのは朝の地下鉄東山線名古屋駅の混雑ぶりだ。朝8時半ころは改札口からホームまで鈴なりの行列だ。

大体、電車が来ても乗り切れず2本くらい見送らなければならない。子供の頃の新宿駅のラッシュ時を思い出した。最近の東京近辺では大雪の時でもない限りここまでの混雑は発生しないと思われる。しかし乗ってしまえば栄までに多くが降りてしまうので数分の我慢ではあるが。今回は昼間の名古屋駅下車という状況でさすがに座席が埋まる程度の状況だった。

IRゲートタワーは、オフィスをはじめ、ホテル、商業施設、飲食店街など様々な都市機能が集まる46回建て、高さ約220メートルの超高層ビルで、その15階にスタバがある。

名古屋でのデスクワーク定番場所は、日本一高いスタバと言われる「スターバックス名古屋JRゲートタワー店」。高いのは値段でなく、地上からの高さが70メートルと、日本一高い場所にあるらしい。また、広さでも全国のスタバでトップクラスという。

店内はテラス席もあり、名古屋城はじめ名古屋の風景を一望することができる。

午前中だと比較的空いていることが多いが。昼過ぎとあって席はいっぱいだ。辛うじて電源のある大テーブル席の一角に空席を見つけ束の間のデスクワークの場とした。

1時間の予定があっという間に過ぎ30分ほど超過したところでデスクワークを切り上げる。もう16時を回っていた。スマホでEXアプリを開き、16時半ころの「のぞみ」を予約。

あえて20分程時間を空けたのは、新幹線ホームの「きしめん」で遅い昼食と早い夕食をとるためである。

名古屋はスタバもいいがホームの「きしめん」は外せない。

駆け足で慌しい中京出張であった。

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