出張という旅 徳島・広島 2018年3月
徳島・広島
四国は私にとって未知の世界。出張がなければ訪れる機会は無かったかもしれない。
第2回目の社長巡幸の行先は徳島と広島になった。具体的には徳島市にある取引先への表敬訪問と現地のK営業担当との懇親、そして広島在住の2名の営業担当者との打合せと懇親である。
2018年3月26日、羽田発朝7時のJAL便で徳島へ。機内で社長の姿を発見しあいさつの後、機内後部へ向かう。座席は後方42列目の右窓側K席。後方の座席は窓側は埋まっていたがそれ以外は空席が目立っていた。
タイムテーブル上での飛行時間は60分だが、水平飛行時間は30分もないかと思われすぐに降下に入った。
飛行機なら四国はあっという間に到着する感じであった。 淡路島を望み、海面に着陸するのでは!と思ったら海に突き出た滑走路に無事にタッチダウン。
徳島空港でK営業担当と合流し、徳島市内の取引先へKさんのマイカーで向かう。やはり東京より2、3度気温が高く感じられる。
吉野川を大きな橋で渡り、30分ほどで徳島市中心部へ。ほどなく国道沿いの取引先本社に到着した。
社長のあいさつに続いて、私も着任の挨拶をさせていただき、予定の時間を少々オーバーして終了した。
慌ただしくこちらの本社を後にして近くの店舗を視察したのち、Kさんのマイカーで高松へ向かう。
高松自動車道で1時間強の道のりだ。思いのほか山の中を走り、四国は山が多いことを実感する。
Kさんとの懇親を兼ねた昼食を高松市郊外にある讃岐うどんの老舗「うどん本陣山田屋」でとることになった。歴史を感じる店構えの店舗は広大な庭園敷地の中にあり、大変賑わっている。
釜上げうどんと天ぷら盛り合わせのセットを食したが、うどんはコシが絶妙にきいた
太くて長いうどんだった。
高松市内に戻り、数店、取引のある小売店を駆け足で見て回る。高松も郊外のショッピングセンターに人が集まっている。平日でも駐車場はかなりの埋まり具合だ。
栗林公園の横を高松駅へ向かう。Kさんとはここで今回はお別れとなる。
高松からはJR快速マリンライナー岡山行きに乗り込む。改札口脇には讃岐うどんの立ち食いスタンドから湯気がもうもうと上がっている。
今回の出張で密かに楽しみにしていたのが、これから初めて渡る瀬戸大橋である。
坂出のあたりから列車は高い高架橋を軽快に走行し、やがて瀬戸内の海上へ飛び出した。
線路の上が自動車道になっている二層式の巨大な吊り橋を快調に飛ばす。
かなり高いところに線路があるせいか、さほどスピード感は感じないが、天気も良く瀬戸内の島々、や対岸の陸地が遠くまで見渡せる。海の上によくもこれだけ巨大な建造物ができたものだと唸らされた。通路を挟んだ隣のシートでは社長が寝ている。大変もったいないと思うがそっとしておこう。
高松から1時間余りで岡山到着。
「寝ちゃって。気づいたら瀬戸大橋通り過ぎていたよ。」と社長の弁。やはり声をかければよかったか。
岡山から「こだま」に乗り継ぎ広島へ。新幹線で最初に時速300キロで運転された500系というこれも初めて乗る車両だ。車内は少々古さを感じるが、外観は今でも先鋭的で格好いい。
夕日がだいぶ傾いてきたが17時過ぎ、広島に到着。駅は新しくなったようで中国地方の中心地らしく多くの人がコンコースを行き交っている。東京ほどの多さではないから、ヒトの密度はこれくらいが心地よい。
駅近くのアパホテルにチェックインを済ませ、北口近くの居酒屋で、営業担当 のUさんとYさんが合流。親睦会が始まった。
二人ともお酒は強かった。