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サラリーマン生活30年 分野を限定せずに幅広いジャンルで旅、生活、興味のあることを 普通の会社員生活視点から情報発信してまいります。

出張という旅  札幌 2018年3月

 

札幌  

 

 社長が着任して2カ月程たったある日、

「早いうちに全国の社員さんと直接コミュニケーションをとりたい。市場視察と必要な取引先のご挨拶もかねて出張の予定を立ててくれないか?」と社長から話があった。

3月以降各地の社員との懇親と、市場視察を兼ねて全国を社長と同行することになった。一度で全てを周るのは無理なので、数回に分けて私がスケジューリングと同行をすることとなった。

 社長と日本各地へ向かう話を家でしたところ、息子が「昭和天皇の全国巡幸みたいだね!」と言った。畏れ多いが確かに近いものがある。とうわけでこれらの社長同行の出張を密かに「社長巡幸」と称することにした。

 近場はいつでも対応できるだろうと、まずは遠方からスケジューリングすることにした。しかも寒い時期なのであえて札幌から今回の社長巡幸をスタートし、次に九州へ向かう段取りとした。札幌は、かつて住んでいた街なので土地勘があり、最初の訪問先として安心して案内できるとの目算もあった。

 

 2018年3月8日、羽田発9時のANAで新千歳へ飛ぶ。社長は夕方札幌入りの予定で、私だけ現地担当者と打合わせのため、先行することになった。

機材はB777の黄色いスターウオーズ仕様だ。幸先よい巡幸のスタートである。

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曇り空の新千歳空港に11時過ぎに着陸し、JR北海道快速エアポートに乗り込んで正午過ぎに札幌駅に到着。

朝、品川駅で京急に乗って以来、外の空気に触れることなく札幌駅までやってきたが、駅前通りに出るとやはり北海道。3月といえ気温は0度に近く、道路脇には雪が積まさっている。

昼も過ぎ空腹なのでまずは腹ごしらえ。駅前のエスタにあるラーメン共和国へ行くつもりだったが、時間的に余裕があったので、駅前通りの地下道を歩き、大通にあるみそラーメン発祥の店といわれる「味の三平」に向かった。

札幌勤務以来12年ぶりに大丸藤井セントラル4階にある店舗の暖簾をくぐる。

横一列の長いカウンター席は時間のせいか空いていて、数人の先客がラーメンをすすっていたがすぐに座れた。

注文はもちろんみそラーメン。麺をすすると、プリッとした弾力ある触感がたまらなくまろやかな味噌に肉や野菜の旨味が絶妙に調和して最高の一杯だ。この瞬間、札幌に来て本当によかったと実感する。

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お腹も気分も満足したので、仕事モードに切り替え、取引先の小売店舗を視察に見てまわる。

大通地下街のポールタウンや大通周辺をまわり、再度地下道から札幌駅方向へ戻り札幌駅周辺の小売店を視察した。

それにしても札幌駅と大通駅をつなぐ地下道はとても便利だ。以前住んでいた頃はまだ完成していなく、冬場は寒い中地上の駅前通りを歩くか、ひと駅だけ地下鉄を使うかだったので、まさに隔世の感がひとしおだ。

夕方5時頃、札幌駅と大通の中間に位置するクロスホテルにチェックインを済ます。都会的なデザインとアートが融合したお洒落なホテルだ。

 

今宵の懇親会はこのホテル近くの居酒屋で、先程のT担当に加え、O担当と仙台から駆けつけてきたK担当が加わった。東北と北海道の広大なエリアをこの3名で分担して担当している。

悪天候のせいで遅れたが無事に東京から社長が到着。まずはサッポロビールで乾杯である。

皆さん、かなり食べて飲んでとても元気だ。

いつもなら2杯から3杯程度しか私は飲まないが、ビールやサワーなど6杯くらいは飲んだろうか。夜の札幌に身体が順応してきたに違いない。

 当然、最初のお店で終わるはずもなく、2軒目に向かうのだが、なんでも飲んだ後の「締めのラーメン」ならぬ「締めのパフェ」が、札幌の夜の定番となりつつあるらしく、パフェ屋を目指すこととなった。アイスクリーム大好きな私としては、たいへん良い展開となった。大雨のなかタクシーで狸小路へ向かう。やはり流行っているらしく、一軒屋の小ぶりなお店の前は十数人が傘をさして並んでいた。

 注文したオシャレでおいしいチョコパフェを頬張り、雨の札幌の夜は更けていった。

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 翌日は午前中、市内の小売店の売り場を社長と視察して回り、午後、旭川へ移動して、市場視察後、旭川空港から帰京するスケジュールだった。

ところが札幌駅に来てみると、今日も全道的に大荒れの天候のせいで、旭川方面のJRダイヤが軒並み乱れ、旭川到着時間の目途が立たない状況だった。

私一人ならこのまま遅れてでも旭川へ向かい、最悪旭川に泊まって翌日朝に東京へ戻ってもいいのだが、社長が一緒であればそうはいかないと思われた。

社長と相談の結果、やはり予定を変更して、新千歳空港から帰京することになった。旭川は1年余りだが赴任した街なので、訪問が楽しみだったが、今回はあきらめざるを得なかった。3月とはいえ北海道はまだ冬の厳しさがあることを実感しながら、快速エアポート新千歳空港へ向かった。
 社長はJAL、私はANAで便は違ったが、ほぼ予定通りに新千歳を離陸した。

こうして第1回目の社長巡幸は終了した。

  

#出張 #札幌